関東はこのところ、台風の影響による雨の日が多かったですね。しかも寒い!早々とストーブを出してしまいましたよ
扇風機もしまっていなかったので、ストーブと扇風機が並んでいるという不思議な我が家のリビングです。
どちらにせよ外出の予定もなかったので、細々と開店準備をしておりました。
そんな中でのブログは地味な記事しか書けそうにないので、気分を変えてボッテキア社のE-BIKEでイタリア・フィエゾレのオリーブオイル工場に行った話をしようと思います。
昨年(2019年)11月7日の事です。
宜しければお付き合い下さい。
以前Twitterでは画像を載せたのですが、改めてその時の相棒がこちら。




恥ずかしながら私、BOTTECCHIAというブランドを知りませんでした。(店主である夫は知っていましたが)
1924年と1925年にツール・ド・フランスで連続個人総合優勝したオッタビオ・ボッテキアの名を戴いた、90年以上の歴史のあるブランドだそうです。
今回はイタリア中部のフィレンツェ市街からフィエゾレまで、片道1時間と少しの小旅行です。
その前にフィレンツェってどこ?という方も結構いらっしゃるので、超簡単に。

フィレンツェはイタリアの真ん中より少し上にある都市です。特に中心部はルネサンス期の文化がそのまま残っていて街そのものが美術館、ユネスコの世界遺産に登録されています。
京都とも姉妹都市です。
はい、この絵は有名ですね。サイゼリアにも飾ってありますし。サンドロ・ボッティチェリというルネサンス期の画家が描いたもので、フィレンツェのウフィツィ美術館にあります。
私がすごいと思うのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、そしてこのボッティチェリが同時期にフィレンツェに存在したという事。
レオナルド・ダ・ヴィンチはフィレンツェ近郊のビンチ村で、ミケランジェロはアレッツィオで産まれています。
ボッティチェリは生涯をフィレンツェで過ごした人です。
何百年に一度の天才達が、この小さな街ですれ違うように生活した時期があるなんて奇跡じゃありませんか?
こういう話になると止まらなくなるので、先を急ぎましょう。皆様の興味のあるのはサイクリングでしょうからね~

私達が自転車を借り、ガイドをお願いしたのがこちらのガブリエルさんです。
フィレンツェの街で自転車店とレンタル自転車を取り扱っています。
イタリアと日本の自転車個人事業主の競演です(笑)
奥様と二人で経営されているのも、うちと同じ。
ただし、ガブリエルさんの奥様は超美人でした!←ココが違う
「綺麗な方ですね!」と思わず言うと、Si,certo!「そうでしょ~モチロン!」というお返事が。
こういう所がイタリアの男性の素敵な所です。日本だと「いやいや、そんな事ないですよ」と謙譲の美徳に縁どられた答えになるでしょうからね。
それも悪くはありませんが、たまには素直に奥様を褒めると喜ばれます
向かうフィエゾレは丘の上にある小さな街です。
つまり坂をかなり登らないといけないわけです。が、その前にまずフィレンツェ市街を抜けます。
ガブリエルさん、私、夫の順で並んで走りましたが、たまに夫から「君の走りはなっとらん」的なダメ出しを食らいムッとした一場面も
やはり慣れない海外で自転車を走らせるのは気を使いましたが、ガブリエルさんが大変丁寧に先導してくれたので助かりました。
ちなみに車の運転が荒いなと感じたのはフィリピンのマニラ空港付近です。
小刻みにクラクションを鳴らしながら互いに車線変更を繰り返し、信号が赤で停まればワッと群がる物乞いの子供達。青になれば、そんな子供などおかまいなしに一斉に発進。
それに比べればイタリア、紳士的です。

市街地を抜けるとだんだん見晴らしの良い丘を登っていく道になります。
脚力のない私でもスイスイ登れます。さすが電動アシスト車!実はこの時が初めてだったのですが、とても気に入りました。
普通の自転車だったら、私には登り切れなかったと思います。
先ほどまで歩いていたフィレンツェの町が遠くに見えてまいります。右端の帽子のような丸屋根の建物が大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレです。
映画化された小説「冷静と情熱のあいだ」では別れた恋人達があの丸屋根のてっぺんで再会してました。
私達も昇った事がありますが、最上階までの階段に息切れ

さらに進むとオリーブの木が増えてきます。
前日の雨があがって空気が爽やか。
自転車って気持ち良いな!と感じるのはこんな時です。

ようやくオリーブオイル工場に到着。
この辺り、すでにオリーブオイルの良い香りが充満しています。

こんなに大量のオリーブを見たのは初めてです。

なんたって、こんなトラックでジャンジャン運ばれてくるのです。
こうなるとオリーブなんだか砂利なんだかわからない......

工場の中に運ばれ、オイルになるのを待つオリーブ達。
オイルも良いですが、塩漬けのオリーブの実も好きなので、がっつり食べたい気分。

絞る過程は案外シンプルです。
おじさんが一人で作業していました。絞られたオイルが水道から出る水のように流れてきます。
とても美しいグリーンです。

工場の窓から見た景色です。
どこもかしこもオリーブの木です。
フィレンツェ中心部から1時間ちょっとでこの風景が見られます。
15世紀にペストが大流行した時には、フィレンツェ市街からこの辺に避難した人も多かったと聞きましたが、頷けます。

帰り路は下りなので、まさに風のようにスイスイと(笑)
右上に見える煙突のようなものは、ヴェッキオ宮殿の塔です。
この塔の上にも登った事があります。
「なんとかは高い所に登りたがる」という諺がありますが、なぜが登りたくなるんですよね
ヴァティカン宮殿のクーポラの上にも登りましたが、お勧めはローマのサンタンジェロ城です。
ここからは360度ローマの街が見渡せて素晴らしいです。
この辺まで来ると、もうオリーブの木は見当たりません。
街へ戻ってきた感があります。

途中で立ち寄ったミケランジェロ広場にて。
ガブリエルさんは背が高いので、並ぶと大人と子供のように見えますね
ここは2017年5月のジロ・デ・イタリアの出発地点でした。
フィレンツェの街を見渡せる展望の名所なのですが、夫はそれよりも、その辺の自転車を見に行ってくる!とどこかへ行ってしまいました。
残されたイタリア語勉強中の私は、ガブリエルさんに先生になってもらって会話練習してました。
ミケランジェロ広場は過去に何度か来ているので、街を眺めるより生のイタリア語を学べる滅多にないチャンスを選んだわけです。
発音直してもらったり、動詞の変化をテストされたり、なかなか楽しかったです。
私達も自転車店を開く予定なんですよ、と言うとびっくりされて「販売だけ?修理はやらないの?」とか日本の自転車業界の事とか興味深々で質問されました。
しっかり答える語学力がないのが悔やまれる......
ガブリエルさんから「bicicletta(自転車)は日本語で何というの?」と聞かれたので「ジテンシャ」と教えてあげました。
ジテンシャという発音はイタリアの方には難しいらしく、何度も口に出してましたが最後は完璧に!
みなさーん、イタリアにジテンシャを広めたよ(笑)

店主はすっかりE-BIKEがお気に入りに。
これ、幾らするの?と聞いていました。だいたい20万円位だそうです。
いや、持って帰れないから!

小さな旅の終わりにガブリエルさんが、僕が一番好きな場所に案内するよ、と言ってサン・ミニアート・アル・モンテ教会に連れて行ってくれました。
左上にルネサンス期のメディチ家の別邸(白い建物)がよく見えます。
とても静謐な雰囲気で、ここから見渡すフィレンツェ市街は、なんだか胸がジンと熱くなるほど素敵でした。
多分自転車でなければ来なかった所です。
というか、この日すべてが自転車があったからこそ出来たこと。
私達が自転車店を開きたいのは、勿論自転車が大好きだからですが、他の方にも「自転車で小さな旅ができますよ、とても気持ち良いですよ、世界がだんだん広がりますよ」とお伝えしたいのです。
その気持ちを再認識できた一日でもありました。

と、キレイな話でまとめようと思いましたが、自転車を返した後はバールでちょいと一杯。
サイクリングの後のワインは、格別に染み渡りました
ではSalute!(乾杯)
2024年4月17日追記
古い記事ですがお読みいただいてありがとうございます。
この時はまさかe-bikeに力を入れるとは思ってもみませんでした。
それがe-bikeフェアを開催したり、ランドナーをe-bike化してみたりと、思いも寄らない方向へ。
そう考えるとこの日がe-bike推しになる原点だったのかもしれません。

扇風機もしまっていなかったので、ストーブと扇風機が並んでいるという不思議な我が家のリビングです。
どちらにせよ外出の予定もなかったので、細々と開店準備をしておりました。
そんな中でのブログは地味な記事しか書けそうにないので、気分を変えてボッテキア社のE-BIKEでイタリア・フィエゾレのオリーブオイル工場に行った話をしようと思います。
昨年(2019年)11月7日の事です。
宜しければお付き合い下さい。
以前Twitterでは画像を載せたのですが、改めてその時の相棒がこちら。




恥ずかしながら私、BOTTECCHIAというブランドを知りませんでした。(店主である夫は知っていましたが)
1924年と1925年にツール・ド・フランスで連続個人総合優勝したオッタビオ・ボッテキアの名を戴いた、90年以上の歴史のあるブランドだそうです。
今回はイタリア中部のフィレンツェ市街からフィエゾレまで、片道1時間と少しの小旅行です。
その前にフィレンツェってどこ?という方も結構いらっしゃるので、超簡単に。

フィレンツェはイタリアの真ん中より少し上にある都市です。特に中心部はルネサンス期の文化がそのまま残っていて街そのものが美術館、ユネスコの世界遺産に登録されています。
京都とも姉妹都市です。
はい、この絵は有名ですね。サイゼリアにも飾ってありますし。サンドロ・ボッティチェリというルネサンス期の画家が描いたもので、フィレンツェのウフィツィ美術館にあります。
私がすごいと思うのは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、そしてこのボッティチェリが同時期にフィレンツェに存在したという事。
レオナルド・ダ・ヴィンチはフィレンツェ近郊のビンチ村で、ミケランジェロはアレッツィオで産まれています。
ボッティチェリは生涯をフィレンツェで過ごした人です。
何百年に一度の天才達が、この小さな街ですれ違うように生活した時期があるなんて奇跡じゃありませんか?
こういう話になると止まらなくなるので、先を急ぎましょう。皆様の興味のあるのはサイクリングでしょうからね~


私達が自転車を借り、ガイドをお願いしたのがこちらのガブリエルさんです。
フィレンツェの街で自転車店とレンタル自転車を取り扱っています。
イタリアと日本の自転車個人事業主の競演です(笑)
奥様と二人で経営されているのも、うちと同じ。
ただし、ガブリエルさんの奥様は超美人でした!←ココが違う

「綺麗な方ですね!」と思わず言うと、Si,certo!「そうでしょ~モチロン!」というお返事が。
こういう所がイタリアの男性の素敵な所です。日本だと「いやいや、そんな事ないですよ」と謙譲の美徳に縁どられた答えになるでしょうからね。
それも悪くはありませんが、たまには素直に奥様を褒めると喜ばれます

向かうフィエゾレは丘の上にある小さな街です。
つまり坂をかなり登らないといけないわけです。が、その前にまずフィレンツェ市街を抜けます。
ガブリエルさん、私、夫の順で並んで走りましたが、たまに夫から「君の走りはなっとらん」的なダメ出しを食らいムッとした一場面も

やはり慣れない海外で自転車を走らせるのは気を使いましたが、ガブリエルさんが大変丁寧に先導してくれたので助かりました。
ちなみに車の運転が荒いなと感じたのはフィリピンのマニラ空港付近です。
小刻みにクラクションを鳴らしながら互いに車線変更を繰り返し、信号が赤で停まればワッと群がる物乞いの子供達。青になれば、そんな子供などおかまいなしに一斉に発進。
それに比べればイタリア、紳士的です。

市街地を抜けるとだんだん見晴らしの良い丘を登っていく道になります。
脚力のない私でもスイスイ登れます。さすが電動アシスト車!実はこの時が初めてだったのですが、とても気に入りました。
普通の自転車だったら、私には登り切れなかったと思います。
先ほどまで歩いていたフィレンツェの町が遠くに見えてまいります。右端の帽子のような丸屋根の建物が大聖堂、サンタ・マリア・デル・フィオーレです。
映画化された小説「冷静と情熱のあいだ」では別れた恋人達があの丸屋根のてっぺんで再会してました。
私達も昇った事がありますが、最上階までの階段に息切れ


さらに進むとオリーブの木が増えてきます。
前日の雨があがって空気が爽やか。
自転車って気持ち良いな!と感じるのはこんな時です。

ようやくオリーブオイル工場に到着。
この辺り、すでにオリーブオイルの良い香りが充満しています。

こんなに大量のオリーブを見たのは初めてです。

なんたって、こんなトラックでジャンジャン運ばれてくるのです。
こうなるとオリーブなんだか砂利なんだかわからない......

工場の中に運ばれ、オイルになるのを待つオリーブ達。
オイルも良いですが、塩漬けのオリーブの実も好きなので、がっつり食べたい気分。

絞る過程は案外シンプルです。
おじさんが一人で作業していました。絞られたオイルが水道から出る水のように流れてきます。
とても美しいグリーンです。

工場の窓から見た景色です。
どこもかしこもオリーブの木です。
フィレンツェ中心部から1時間ちょっとでこの風景が見られます。
15世紀にペストが大流行した時には、フィレンツェ市街からこの辺に避難した人も多かったと聞きましたが、頷けます。

帰り路は下りなので、まさに風のようにスイスイと(笑)
右上に見える煙突のようなものは、ヴェッキオ宮殿の塔です。
この塔の上にも登った事があります。
「なんとかは高い所に登りたがる」という諺がありますが、なぜが登りたくなるんですよね

ヴァティカン宮殿のクーポラの上にも登りましたが、お勧めはローマのサンタンジェロ城です。
ここからは360度ローマの街が見渡せて素晴らしいです。
この辺まで来ると、もうオリーブの木は見当たりません。
街へ戻ってきた感があります。

途中で立ち寄ったミケランジェロ広場にて。
ガブリエルさんは背が高いので、並ぶと大人と子供のように見えますね

ここは2017年5月のジロ・デ・イタリアの出発地点でした。
フィレンツェの街を見渡せる展望の名所なのですが、夫はそれよりも、その辺の自転車を見に行ってくる!とどこかへ行ってしまいました。
残されたイタリア語勉強中の私は、ガブリエルさんに先生になってもらって会話練習してました。
ミケランジェロ広場は過去に何度か来ているので、街を眺めるより生のイタリア語を学べる滅多にないチャンスを選んだわけです。
発音直してもらったり、動詞の変化をテストされたり、なかなか楽しかったです。
私達も自転車店を開く予定なんですよ、と言うとびっくりされて「販売だけ?修理はやらないの?」とか日本の自転車業界の事とか興味深々で質問されました。
しっかり答える語学力がないのが悔やまれる......
ガブリエルさんから「bicicletta(自転車)は日本語で何というの?」と聞かれたので「ジテンシャ」と教えてあげました。
ジテンシャという発音はイタリアの方には難しいらしく、何度も口に出してましたが最後は完璧に!
みなさーん、イタリアにジテンシャを広めたよ(笑)


店主はすっかりE-BIKEがお気に入りに。
これ、幾らするの?と聞いていました。だいたい20万円位だそうです。
いや、持って帰れないから!

小さな旅の終わりにガブリエルさんが、僕が一番好きな場所に案内するよ、と言ってサン・ミニアート・アル・モンテ教会に連れて行ってくれました。
左上にルネサンス期のメディチ家の別邸(白い建物)がよく見えます。
とても静謐な雰囲気で、ここから見渡すフィレンツェ市街は、なんだか胸がジンと熱くなるほど素敵でした。
多分自転車でなければ来なかった所です。
というか、この日すべてが自転車があったからこそ出来たこと。
私達が自転車店を開きたいのは、勿論自転車が大好きだからですが、他の方にも「自転車で小さな旅ができますよ、とても気持ち良いですよ、世界がだんだん広がりますよ」とお伝えしたいのです。
その気持ちを再認識できた一日でもありました。

と、キレイな話でまとめようと思いましたが、自転車を返した後はバールでちょいと一杯。
サイクリングの後のワインは、格別に染み渡りました

ではSalute!(乾杯)
2024年4月17日追記
古い記事ですがお読みいただいてありがとうございます。
この時はまさかe-bikeに力を入れるとは思ってもみませんでした。
それがe-bikeフェアを開催したり、ランドナーをe-bike化してみたりと、思いも寄らない方向へ。
そう考えるとこの日がe-bike推しになる原点だったのかもしれません。
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