開店して3か月が過ぎると、色々な事に少し余裕が出てきました。
会社に行って与えられた仕事をし、お給料をいただく生活と、日々自分の店を開け、お客様から代金を直接いただくのでは、全く違いました。
「きちんとお客様に応対する事を最優先にしよう」と話し合い、当初はそれだけで精一杯だったと思います。

幸い仕事のリズムが掴めるようになると、今度は店舗のアラが見えてきました
以前から気にはなっていたものの、改造しよう!と決めたのは、お客様とお話している中で「あのお店、良く行ってますよ」と教えていただいた某自転車店に足を運んだ事が一番の理由です。

その整然とディスプレイしている様子、全体的にきちんとした店内に感動すると同時に「あーっ!ダメだ、ダメだ、うちの店は!」と描きかけの画布を切り裂いたゴッホのような気持ちになったらしい代表がリニューアルを宣告しました。
※ゴッホの話は私のイメージなので、史実にはありません

下の写真が今までの様子。
上段は代表のレストアしようと思っている私物自転車です。
これはこれで、お客様から好評ではあったのです。
懐かしい自転車の話に花が咲いたり「博物館みたいですね」とお褒めいただいた事もありました。

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でも、如何せんゴチャゴチャしています。
上を見ていいのだか、下を見るべきなのか分からなくなってきます。
自転車も詰め詰めで真っすぐに展示してあるので、側面の様子が非常に分かりにくいです。
そういえば、しゃがみこんで自転車を覗き込んでいらっしゃる方もおりました。申し訳ない限りです。
なので、思い切って……
 一度、上段の自転車を全て撤去しました。
ああ、スッキリ
なんか開店準備をしていた頃を思い出しますねぇ……
あの時は上下2段、良いアイディアだと信じていたのですが、まさか3か月後に反故になるとは。

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かといって全く懐かしの自転車を飾らないのも哀しいので、こんな感じで横向きに横向きに配置しました。

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後方に4台、側面に2台設置したので古い自転車は計6台になりました。
前は9台吊り下がっていたので、実は3台少なくなっただけです。


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とこんな感じになりました。
二人だけで作業しているので、大変&危険です。
一度せっかく配置したものの、安定性が悪い事に気づき全部また下ろしました。
タイヤが安定する工夫をして、再度自転車を持ち上げ……

下の販売用自転車はそのままにしての作業なので、万一落とすと大変な事になります。
命がけとまではいきませんが、必死です。
私は会計係で雇われたのではないだろうか?今や完全な「何でも係」にされてしまった……そんな思いがよぎります
その後、販売用自転車を斜めに配置しました。
少しは見やすくなったと思います。

そして下の写真は以前の入り口付近です。
工具を置いて作業場にしていました。
でも「本来ここはお店のベスト・ポジションではないだろうか?」と思い始めました。
そこを作業場というのはどうなの?
他のお店はだいたい奥に作業エリアがあるよね?

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という事で、工具一式撤去して、ここにも販売用自転車を置きました。
この自転車達は「裏メニュー」という訳でもないのに、なぜか奥の方に展示していたのです。

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そして掲示板にしていたコルクボードにネットを付け、バラバラに置いていた商品を並べました。


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へぇ、こうしてみると案外小物が沢山あったんだ!とびっくり。
お客様も手に取りやすいと思います

そして店の後方に作業エリアを作りました。
うん、普通そうするのに、なんであの時は……と自分で自分が分かりません。
見栄えもそうですが、奥の方が落ち着いて作業できる事にも気づきました。

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代表のお気に入りはこの柱に工具を吊り下げるアイディアです。
確かに床に散らばったり、どこに仕舞ったのか分からなくていつも探しているので良い案だと思います。
「工具のなる木」と、そっと命名しときました

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この本棚と壁のデッドスペースにある棚も手作りです。
手作りなので、サイズはピッタリ。せっかくなので拡大してみましょう。

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ホームセンターでフローリング用の木を買ってきて、金具で強度を高めています。
うーん、中々良いアイディアと、珍しく代表を褒めました(笑)
ていうか、こういう物が作れるなら、家のデッドスペースを生かすものを作って欲しいのですけど?
この間、似たようなの無印良品で買っちゃったよ
でも、店の為なら頑張るけれど、家庭の工作はあまりやりたくないようです。

裏方はお客様に見せるわけではないので、あまり関係ありませんが、自転車の修理や組み立てには細かな部品が本当に沢山あるので、自分で分かりやすい収納にしている事が作業の効率化に繋がると思います。
今まで「あれ、どこに行ったのだろう?」とゴソゴソ探していましたから

何かで読んだのですが、人は平均年間150時間は探し物をしている計算になるそうです。
これってかなりの時間です。
85歳まで生きるとして、探し物が始まるのを小学校入学からとして(85-7)×150時間÷24時間=487日、つまり1年以上は探し物をしている計算になるわけです。(計算式が間違っていなければ

探し物が全くなければ寿命が1年延びたようなものではないでしょうか?
そもそも探し物ってイライラするし、ストレス溜まって、見つからないと人に当たりたくなったりと良い事なんて全くありません。
ついでに他の失くしたものが出てくる場合もありますけど。
私もこれを機に色々整理して探し物のない人生を目指します!

開店前後の時間や定休日に作業した、正直、自己満足のリニューアルなのですが、店内も2割増しに広くなった気がするので(当社比)今後共宜しくお願い致します
(今はこれで満足しているのですが、数か月後にまた変更したりして!